こんにちは、椋 紅緒(むくべにお)です。
小さい頃から他害や自傷があった最重度自閉症で発語なしの次男(13歳)ですが、その現れ方は成長とともに変化が見られました。これまでの強度行動障害っぷりを振り返ってみます。
他害自傷のこれまで
頭を打ちつける
小さい頃は、 大泣きしながら後頭部を地面や壁に打ち付けるなどの自傷行為が多かったです。
それで部屋の壁にクッション性があるものを貼ったり、保護帽を被らせるようになりました。
腕に噛みつく
噛みつきもたまにありました。腕に歯形が残ったりしました。
目を突く
小学校の中学年くらいから、周囲の人の目を突くようになりました。「目潰し」というよりは「まぶたや眼球を触ろうとする」といった表現が近く、相手の気を引きたいか、反応を楽しんでいるものと考えられます。本人に悪気はなくてもやられた方は大変です。
自分の目を触る
また、自分の目を触るブームもありました。感触を楽しんでいるのか、必死で止めようとする周囲の反応を楽しんでいるのか。。やり過ぎると失明の危険性があるというので、なるべく大きな反応はしないで触らせないように対応しました。
他害がはじまる
小さい頃もデイサービスでお友達を叩いたなどはありましたが、他害が本格的に問題になってきたのは、ここ一年くらいだと思います。
大きくなって力がついてきたので、暴れ出すと女性の職員さんでは対処しきれなくなってしまいました。それで一部のデイサービスさんから利用を断られてしまいました。
散歩中も強く腕を殴ってくるようになりました。
激昂して殴る
今年の夏頃から、意に沿わない事があると急に激昂して殴りかかってくるようになりました。発生頻度はそれほど高くありませんが、前記事のような激しい状況が計6回はありました。
- 大きなターミナル駅の改札前で
- 商業複合施設のイートインコーナーで
- 山手線の駅のホームで
- マクドナルドのお店の前で
- どこぞの駅のペデストリアンデッキで
- 駅前のバスターミナルで
普段は落ち着いてニコニコしているか、奇声を上げながらぴょんぴょん跳びはねているかなのですが。。。
道ゆく人の中には「大丈夫ですか?」「お手伝いできることはありますか?」と声を掛けてくれる人がいて、独りじゃないんだととても勇気づけられました。ただあまり近づくと危険なので「大丈夫です!ありがとうございます!」とお応えすることが多かったです。
処方されている薬
いま飲んでいる薬はこちらです。
- 神田橋処方の漢方(朝晩)
- ストラテラ(朝晩)
- メラトベル(晩)
- インチュニブ(晩)
- リスパダール(テンションが高すぎる時)
- デエビゴ(寝ない時)
量はそれぞれ経過を見て、増やしたり減らしたり調整してもらっています。
癇癪を起こさないように心掛けていること
要求を出してもらう
PECS(ペクス)を始めて自分の意思をある程度伝えられるようになってから、明らかに癇癪の頻度は減りました。
早めに伝える
激昂して殴りかかってくるのは、たいてい期待していたことが叶わなかった時です。
例えば、行けると思っていた所に行けなかった時、食べられると思っていたものが食べられなかった時など。
なので基本的には、叶えてあげられることは可能な限り叶えてあげて、 叶えてあげられないことは早めにその旨を伝えます。
本人の望みに気づく
本人が何を期待しているのか気づけないと、事前にその芽を積むことはできません。
有効なのは、過去の経験と目線の確認でしょうか。どこに向かっているか、何を見ているか等で、本人が何を望んでいるのかある程度予測できます。
それでも先に気付けず癇癪を起こしてしまうことはよくあるのですが。。
この時も後から気づきました。
まとめ
色々と試行錯誤中で、後から反省することや妻に注意されることも多いです。次男の強度行動障害を少なくしていけるように、これからも頑張っていきます。わが家の最優先事項です。