こんにちは、椋 紅緒(むくべにお)です。
先週からペクス(PECS)のレベル1ワークショップに参加しています。それに触発されて、次男(自閉症12歳)が喜んで使いそうな絵カードをたくさん作りました。
ペクスのワークショップに参加して
分厚くて日本語訳が分かりにくいペクスのマニュアルが、すんなりと頭に入ってくるようになりました。
そして、これは表面的なところだけ真似てできた気になってはダメだな、と感じました。しっかり学んで生活に取り入れていこうと思います。
Apple Watchは便利だったけれど
迷子防止のため導入したApple Watchを次男に定着させようと、しばらく紙の絵カードよりもApple Watchによる要求を優先していました。
最近ではすっかりApple Watchで画像を見せるスタイルが定着していて、それなりに便利に使えていましたが、デメリットも感じていました。
- 選ぶのが大変になるので数を増やせない
- 単一の画像しか選べず複数の組み合わせができない
紙の絵カードに主軸を戻そうと、あらためて今まで使っていた絵カードを見返してみたら、最近次男がApple Watchで要求してくるものが用意されていないことに気がつきました。
「よし!ちゃんと最近の次男の嗜好に合わせて絵カードを再整理しよう!」
せっせと絵カード作りに励む
すでにApple Watchで選べるようにしている画像だけでなく、次男の最近の生活に合ったものを色々と細かく用意しました。おかしも種類ごとに分けてみたり。
定番のドロップスの絵カードも傷んできたので作り直しです。
絵カードの作り方はこちらにまとめています。
次男の要求の幅が広がる
今回はクルマの絵カードも用意しました。
うちは車を所有しておらず、必要な時だけマンションのカーシェアを利用しているので車の絵カードを用意する発想がなかったのですが、先日次男が私の手を引いてカーシェアの車の場所まで連れて行き、乗りたいとアピールしたことがあったので試しに作ってみたのでした。
そしたらさっそく絵カードでクルマを要求してきました。
「ああ〜、やっぱり車に乗りたかったのか」
カーシェアの予約状況を調べてみたら空いていたので、さっそく予約して妻と3人でドライブしました。
とくにあてもないドライブでしたが、ちょうどガソリンも半分以下になっていたので給油して、ついでに次男が好きな洗車もしました。
はま寿司が大好きな次男
次男が大好きな「はま寿司」の近くを通りましたが、駐車場が混んでいたので入るのをやめて、そのまま帰ってきました。
「車に乗れてよかったね〜」
新しい絵カードで今までできなかった要求ができて、良かったねぇ〜と思っていたら、玄関に入ったあと、次男がいきなり大号泣しました。ええ!?どうした!
ひょっとして、あの時「はま寿司」に入りたかったのかな。
ということで、後日はま寿司の絵カードも用意してみたら、さっそく要求してきました。
やっぱりそうだったんだ。
そして昨日、次男は無事、はま寿司に辿り着くことができました。
今回は帰宅後に、とてもいい笑顔を見せてくれました。
まとめ
今回のことを通じて、次男の内面には色々な思いがあって、それを表現する手段がかなり制限されているのだとあらためて実感しました。もっともっと、次男が自発的に自分の思いを伝えられるように、ペクスがんばってやっていこう!