発達障害ファミリーの幸せライフハック生活

発達障害の困りごとを知恵と工夫で乗り越える、実用的なノウハウをお届けします。

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テレビ時代の振り返りとプロジェクター以外の選択肢【プロジェクター03】

こんにちは、椋 紅緒です。

このシリーズでは、自閉症児の次男がテレビによじ登り、転倒して大ケガしたのをきっかけに、テレビからプロジェクターに移行した話を紹介してきました。

■これまでの記事(プロジェクターシリーズ)

テレビに懲りてプロジェクターを導入する【プロジェクター01】

賃貸もOK!わが家のプロジェクター設置方法【プロジェクター02】

今回は、危なかったテレビ時代の振り返りと、プロジェクターにする以外の方法についても紹介していきたいと思います。 

テレビ時代の振り返り

プロジェクターを導入する前、わが家にも普通にテレビがありました。子供が生まれる数年前に購入した、重くて厚みがある37インチぐらいの液晶テレビでした。

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転倒防止の耐震ベルトと耐震ジェルマットを使用しており、震度4の地震がきても、テレビの転倒は回避できていました。 

 また、子供のイタズラ防止のため、DVDレコーダーやゲーム機などは、100均のワイヤーネットを結束バンドで止めて保護していました。

これで守れていた頃はよかったのですが、、

次男の成長に伴って、テレビは格好の標的に

▼テレビのスイッチをいじる次男

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テレビに対する主なイタズラ

  • テレビの後ろに入る(落ち着く場所を求めて?)
  • ケーブル類を引っこ抜く(アンテナを抜かれて録画番組が砂嵐に、、)
  •  B-CAS(ビーキャス)カードを抜く(そして折り曲げて捨てる)
  • 家族がテレビをみていても、容赦なくボタンを乱打する

いろいろ困りはしましたが、都度なんとか対処して、乗り越えてきました。

危ないことをしないうちは、それでよかったのですが、、、

よじ登りグセが始まる

次男が4~5歳くらいになるとよじ登りグセ?が始まり、とにかく高い所を見つけてはよじ登るようになりました。

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そのうちテレビにもスキをみて登るようになり、

その度に「コラーッ!危ない!」と下ろしていたのですが、

とうとうテレビごと転倒


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耐震ベルトも耐震マットも効果なかったです。

地震のような急激な揺れじゃなく、ゆっくりとジェルマットを剥がすような力が加わったのでしょう。

テレビによじ登って大ケガした次男

仕事中に妻から連絡があり、慌てて帰宅しました。次男の額はパックリと切れていて、病院で3針縫いました。床に残るキズが衝撃の強さを物語っています。

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「はやく何とかしないとね~」は危機感の欠如だった

テレビのよじ登るようになって、妻と「これはいつか倒すね」「何とかしないとね」と話していた矢先のことでした。

今思えば、実際にテレビが倒れたらどんなことが起こるか、よじ登っていた次男がどんなケガをするか、想像力と危機感が足りてなかったです。

危険なことに関しては、すぐに手を打たないとイカンですね。

うちに関して言えば、すぐにテレビを撤去してしまえばよかった。テレビが見れなくても生活に支障が出るわけではないですし、大きな液晶テレビじゃなくてもテレビ番組を見る方法はありますしね。

こんなことがあって、わが家はプロジェクターに移行しました。

プロジェクター以外の選択肢は?

こちらの本に、いくつかのアイデアが紹介されていました。このブログと同じような、ちょっとヤンチャな知的障害児がいるおうち向けの安全対策の本です。

テレビに関するアイデアを、見出しレベルで引用させていただきます。

ひもで固定する(費用 0円~)

”スチールラック等の上にテレビを置いて、テレビをひもで固定しています。”

なるほど。手が届かないくらい高い所に設置して、転倒防止のためひもで固定するか。スチールラックも倒れてこないようにできれば、有効かもしれません。 

テレビを壁掛けにする(費用 約4万円)

自閉症育児のブログをみると、この案を採用されている方はとても多かったです。手が届かないうちはイタズラも防げてよさそうですね。

テレビを出窓に設置・収納する(費用 約8万円)

紹介されていた方法は、ただ出窓にテレビを置くだけでなく、テレビの手前にもポリカーボネート製の窓を設置していました。テレビ収納台を安価に実現するアイデアですが、それなりに費用がかかりますね。

壁を利用して囲む(費用 約30万円)

こちらも、部屋の角などを利用して、専用の柵でテレビを囲ってしまうアイデアですね。ポリカーボネートの窓からテレビをみるイメージです。DIYで安く作れるならアリか。

テレビ収納家具をつくる(費用 約50万円)

すごい大がかりですね。本の中で紹介されていた事例が、施工会社さんのホームページに写真つきでアップされていました。たしかにオーダーメイドだとこのくらいかかりそう。

www.minnanoss.com

まとめ

いかがでしょうか。

今回は、わが家でテレビからプロジェクターに移行するきっかけとなった、次男のテレビごと転倒事故と、プロジェクター以外の選択肢について、ご紹介しました。

「このままでは危ないな~」と思ったら、早めに対策をしておきましょう。

この記事が少しでもお役に立ちましたら幸いです。 

賃貸もOK!わが家のプロジェクター設置方法【プロジェクター02】

こんにちは、椋 紅緒です。

前回の記事のつづきです。今回は、どのようにプロジェクターを設置しているかについてお話します。

天井から吊るす「天吊」が一般的なようですが、うちではただ吊るしただけではぶら下がったりして危ないので、独自の方法を考えました。

www.mukubeni.com

わが家の方法:天井すれすれに木枠を作り、プロジェクターを固定

なるべく目立たないように、また地震などでプロジェクターが落下してこないように考慮しました。

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▼全体像(うまく全体が収まらなかったので魚眼レンズでお届けします)

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▼2×4材+ディアウォール+L字金具で組んでいます。

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材料はこちら

  • 2×4材、ベニヤ板
  • ディアウォール(のようなもの※)
  • L字金具

※あらためてよくみたら、写真の箇所はディアウォールの類似品を使っていました。

▼天板のベニヤ板にプロジェクターをビス留めしています。

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▼壁に投影しやすいように少し下向きにしています。横の穴は排熱用。

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設計時のラフスケッチ

妻と「こんな感じでどうかな~」と話しながら描いた初期のラフスケッチが見つかりました。だいたいイメージ通りに仕上がりました。

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▼ただ吊るしただけでは危ないの図

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設置しやすさでは「照明一体型プロジェクター」もありかも

最近はこんなのもあるんですね。設置が簡単そう。

まとめ

いかがでしょうか。プロジェクターの設置は高価な天吊金具業者の工事などで費用がかさみそうですが、うちはDIYで安く済ませる事ができました。ご参考になりましたら幸いです。

テレビに懲りてプロジェクターを導入する【プロジェクター01】

椋 紅緒です。

暴れん坊の子供にテレビを壊されてしまった!という話をよく聞きます。

うちも以前、次男がテレビとともに転倒して額に三針縫う大ケガをしました。

テレビを安全に設置する方法を色々考えて、辿り着いた答えは「プロジェクター」でした。プロジェクターなら、子供がよじ登って倒してしまうことも、画面を割られてしまうこともありません。

今回からテレビをやめてプロジェクターを導入した話をシリーズでお届けします。

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プロジェクターのメリット/デメリット

  • 〇子供の手が届かない所に設置できる
  • 〇TVのように画面を割られない
  • 〇大画面で見れる
  • ×TVよりも暗い(鮮やかでない)
  • ×明るい部屋では見えにくい

最近のテレビはとても映像がきれいなので、安いプロジェクターでは物足りなさを感じる人も多いかもしれませんが、うちは暴れん坊の自閉症児がいるので安全性をとってプロジェクターに移行しました。

これまではテレビによじ登る次男をみるたびにヒヤッとして、厳しく叱りつけていましたが、これにしてからそのストレスから解放されました。

最初は安いプロジェクターを試してみて、良さそうなら高品質のものにグレードアップしようと考えていましたが、いつの間にか今のプロジェクターに慣れてしまって、今ではあまり不満を感じていません。

▼壁に投影したところ

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わが家のAV環境

現在のわが家のAV環境は以下の通りです。

  • プロジェクター
  • BDレコーダー 1
  • BDレコーダー 2
  • FireTV
  • サウンドバー

システム構成図f:id:mukubeni:20210518184917p:plain

プロジェクターは、数年前に雑誌モノクロで「ベストバイ」と紹介されていた1万円クラスの中国製です。国産のプロジェクターと比べるとスペックは落ちますが、ちゃんと映ります。(約2万円)

HDMIセレクターswitch や複数のBDレコーダーを切り替えています。

FireTV では、Amazonプライムビデオ や YouTubeなどを観ています。(約5千円)

プロジェクターには内蔵スピーカーもありますが、それよりはましだろうと安いサウンドバーを接続して、そこから音を出しています。こちらも雑誌モノクロで1万円台サウンドバーの「ベストバイ」と紹介されていたものを購入しました。(約1万円)

▼AVラック(自作)

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参考情報:同等品の現行モデル(2021年5月現在) 

うちで購入した機種は3年以上前のモデルで今は購入できないので、同一価格帯の現行モデルを参考情報として掲載しておきます。やはり数年でスペックは向上していますね。特にプロジェクターの明るさが3300ルーメンから5000ルーメンに上がっているのが気になります。買い替えもありか。

まとめ

今回はテレビの設置をあきらめてプロジェクターに移行したわが家のAV環境についてご紹介しました。次回は、どのようにプロジェクターを設置したか について書きたいと思います。

 

【家事】わが家の「湿気取り取替」ルーチン、その名もジャブロー

こんにちは、椋 紅緒です。

わが家では定期的に家中に設置した湿気取りを入れ替えています。

最初のうちは古い湿気取りをどこに設置したかわからなくなったりしましたが、長年繰り返すうちにそれなりに効率化できましたので、簡単にご紹介させていただきます。

ちょっとしたゲーム要素もあり、長男(ADHD )も夢中で取り組んでいます。

 作業の流れ

  1. それぞれに通し番号を振る
  2. 最初のやつに日付総量を記入する
  3. 最後のやつに「おわり」と記入する
  4. 玄関から家の奥のかけて番号順に設置する(古いのはその場で回収)
  5. 最後まで設置したら、回収した古いものの水を捨てて廃棄

それでは、写真と一緒に見ていきましょう。

▼よくドラッグストアなどで売っている湿気取りです。

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▼通し番号を振って、最初と最後に情報を追記します。


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▼銀紙を剥がした後、元の厚紙をカバーにすると説明がありますが、面倒なので剥き出しで使用しています。それで困ったことはありません。

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玄関から家の奥に設置していく理由

それは、古いものの回収漏れを防ぐためです。

だいたいいつも決まったところに設置していますが、

たまに設置した場所を忘れてしまいます。

もし素通りしそうになっても、

「あれ?古いものの番号が飛んだぞ?」

と気づくことができます。

「ここが6でここが8、ということは、この間のどこかに7があるはず!」

と探す範囲を絞り込めるので、割と簡単に見つけることができます。

たまーにどうしても見つからず、大掃除の時まで見つからないこともありますが。。

古いものの廃棄

▼最後まで回収できたら、カッターで紙を切って溜まった水を捨て、ケースを重ねて捨てます。

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まるで宝探しゲーム

このルーチンを、いつも長男(ADHD)と一緒にやっています。まるで宝探しゲームみたいなので、小学校3〜4年生まではノリノリでやってました。長男はわざわざ部屋を暗くして、ヘッドライトを装着して雰囲気を盛り上げています。

また制限時間を設けてチャレンジすると、けっこう盛り上がります。初期のガンダムで子供たちが時限爆弾を必死で回収するシーンになぞらえて、このチャレンジを「ジャブロー」と呼んでいます。

「ジャブローやろうぜ〜」

みたいに。

まとめ

いかがでしょうか。今回は面倒な家事をちょっと工夫して遊びにしてしまうアイデアのご紹介でした。ご参考になりましたら幸いです。

【自閉症児】照明スイッチの乱打対策

こんにちは、椋 紅緒です。

次男(自閉症児10歳)はよく、照明スイッチの付けたり消したりを繰り返します。それが始まると、家族はたまったものではありません。

今回は、照明のスイッチを押せないように対策したお話です。

ベニヤ板でカバーを自作

照明スイッチを押せないように、ベニヤ板でスイッチを覆いました。次男のカチカチ攻撃はこれで解決です。

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カバーをする前はこんな感じでした。

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 作業工程

今回の作業工程をお伝えします。

  1. ベニヤ板を切る
  2. ヤスリをかける
  3. 当たる部分をノミで削る
  4. ネジで留める

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完成です。(作業時間は約15分)

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照明はリモコンでON/OFFします

照明スイッチが使えないので、照明のリモコンを使用します。リモコン付きの照明でよかったです。

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アレクサと家電コントローラーで「音声」でもON/OFFしてます

「アレクサ、照明」

と言うと照明をオンオフできます。世の中便利になりましたね。

うちでは主に、照明とプロジェクターのON/OFFに利用しています。

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 使用している家電コントローラーはこちらです。

市販のカバーもあります

うちの場合は、たまたまベニヤ板が余っていたのでそれを使いましたが、コンセントや照明スイッチを覆うカバーが安価で売っていますので、そちらの方がお手軽ですね。

うちでも使っています。シルバーでカッコイイです。

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まとめ

コンセントや照明スイッチは、イタズラできないように覆ってしまうのがオススメです!

ウチの自閉語(10歳編)

こんにちは、椋 紅緒です。

次男(自閉症10歳)はまだ発語がないですが、それでもここ一年で、それなりにけっこう喋れるようになってきました。

うちの自閉語

  • ポイニィ(ポイッ)何か捨てるときにつかう
  • ウイ(お願いします/わかりました)要求する時、謝る時の言葉
  • クイニー!(こんちくしょう!)みたいに不満を表すときに出る言葉
  • トッティ(取って)
  • トイニィ(トイレ)
  • ドイニィ(どいて)
  • コワッ(こわい)
  • シャー(はい)名前を呼ばれた時の言葉
  • イタィ(いたい)最近言うようになった

発語がなくてもけっこう伝わります

背中を掻いてほしい、とか

おやつが食べたい、とか

トイレに行きたい、とか

散歩に行きたい、とか

一緒に暮らす家族は、次男に発語がなくても表情や仕草などで何を伝えたいかだいたいわかります。

絵カードでも、やりたい事や欲しい物をちゃんと伝えることができています。

こちらの言葉は、わりと理解しているみたいです

「パンツ逆だよ」と言うと、パンツの前後を確認して正しく履き直しますし、

「たまご割る?」と訊くとマスクとエプロンを自分で装着してキッチンにやってきます。

先日は「ワンワン指差して」と言ってみたらちゃんと犬の写真を指差しました。今までやったことないパターンだったので、これはけっこうわかっているなと思いました。

学校でも放課後デイサービスでも「こちらの言ってること全部理解してますね〜」と言われています。

幼少期は将来が不安でした

声がけしても反応しないし、

自分から何かを要求することもあまりなく、

癇癪を起こして大泣きしている時も、なんで泣いているのか、どこか痛いのか、嫌なことがあったのか、理解できません。

正直不安でした。

このまま大人になったら、この子はどうなってしまうんだろうと。

でも今は、以前ほどは悲観していません。

少しずつですがコミュニケーションの幅が広がっているので。

発達はたしかにゆっくりだけど、ちゃんと成長しているのだなぁと日々感心しています。

【壁紙シリーズ05】自閉症児に漆喰が削られる

こんにちは、椋 紅緒です。

貼り替えても貼り替えても壁紙をボロボロに破かれてしまい、思い切って漆喰を塗ったことで、その戦いに終止符が打たれたと長く安心していました。 

が、ここにきて、

漆喰が削られる!コツコツと…。

リビングの壁が、

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爪とかスプーンとかで、コツコツと…。
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寝室も!

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コンクリートが見えてしまっています。

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アルカトラズからの脱出か!ショーシャンクか!

コンクリート部分は、さすがに下記のように穴をあけるのは無理と思いますが、、 まあ、何と言いますか、

漆喰は壁紙よりも補修が楽です。

部分的な補修には、チューブ式の漆喰がお手軽でいいですね。

私はきれいに元通りになるよりも、ここ直したぞ!とわかる方が嬉しいタイプなので、多少元の壁の色と変わって気になりませんが、

きれいに直したい方は元の漆喰を補修用に少しストックしておくといいと思います。

壁紙の補修はこちらの記事をご参照ください。

まとめ

壁紙だとあっという間にボロボロにされますが、漆喰は時間が稼げて補修も楽なのでオススメです!

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