こんにちは、椋 紅緒(むくべにお)です。
普段は穏やかに過ごせている次男(自閉症14歳)ですが、たまに大パニックを起こすことがあります。 今回は「ベランダに出たい」というアピールを却下し続けた結果、最終的に大パニックに繋がってしまったケースを振り返ります。
「断られ続ける」ことが引き金になる
次男が癇癪を起こすときは、大抵このパターンです。 絵カードを使って「散歩」や「電車」を要求してくるのですが、状況的にどうしても応えられず断り続けてしまうと、処理しきれなくなった感情が爆発してしまいます。
- 急にグーで殴りかかってくる
- 自分の膝を強く叩く(自傷行為)
- 壁を激しく叩く
こうした行動は外出先でも見られ、行きたい場所に行けない時や、コンビニで欲しいお菓子を買ってもらえない時などによく起こります。

何回も断る前に、他の魅力的な提案(代替案)をして切り替えさせるのが最も有効ですが、それが全く効かない時もあるのが難しいところです。今回もそうでしたが、「どうしてもそれが良い」という執着が強いときは、こちらの言葉が届かなくなってしまいます。
我が家のパニック対処法
実際にパニックが起こってしまったら、以下の手順で対応しています。
- 距離をとる:まずは物理的な安全を確保。
- 装備を整える:怪我を防ぐため、フェイスガードを装着。
- 服薬:頓服(リスパダール)を飲ませる。
こちらを攻撃してきたり、暴れて危険なときは、背後から抱きかかえて落ち着かせます。 この際、こちらの書籍でも紹介されている 「支援介助法」 を取り入れて、お互いに怪我がないよう細心の注意を払っています。
なぜ「ベランダ」に固執するのか
小さい頃の次男にとって、ベランダは「楽しい思い出の場所」でした。 幼少期はキックバイク(トレーニングバイク)に乗ったり、小学生の頃はリップスティック(ブレイブボード)の練習をしたりして、よく遊んでいたのです。
しかし、体が大きくなった今、ベランダの塀を乗り越えようとする仕草が見られるようになりました。一瞬の隙をついて乗り越えようとする彼を、とっさに止めるのは至難の業です。考えただけでもゾッとします。 本人にとっては「なぜ昔は良くて今はダメなのか」が理解できず、何度も断られるうちに怒りが爆発してしまったのでしょう。
「危険」や「不潔」をどう伝えるか
親として常に直面する課題が、概念の教え方です。
- 車道に出たら車に轢かれる
- 便器を触ったら汚い
- ベランダの塀を乗り越えたら命に関わる
「なぜいけないのか」という理由を、彼が納得する形で理解してもらうことはできるのか。 今はまだ難しくても、命を守るために「ベランダの塀を乗り越えるのは、とても危ないことなんだ」というメッセージを、諦めずに伝え続けていこうと思います。
まとめ
パニックへの対応は体力も精神力も削られますが、支援介助法などの技術や道具を頼りながら、一歩ずつ進んでいくしかありません。 同じような境遇の方、今日も一日お疲れ様です。安全第一で過ごしましょう。

