こんにちは、椋 紅緒(むくべにお)です。
血圧が高くて病院に通っています。
自宅で血圧を測り、記録を付けているのですが、お医者さんから指定された「記録のルール」とOMRONのアプリから出力できるものとで若干の差異がありました。毎回病院に行く前にそのギャップを手作業で埋めるのが地味に大変でした。
今回は、GoogleのAIツール「NotebookLM」を使って、OMRONのアプリから出力したデータをお医者さん指定のフォーマットに一発変換する方法をご紹介します。

医者から提示された測定と記録の方法
病院からは、以下のように記録するよう指導されています。
- 朝と晩にそれぞれ二回ずつ測定する
- 二回のうち「最高血圧が低い方」を記録する
- 渡された冊子(手書き用)に記入する

オムロンの「らくらく血圧手帳」の課題
わが家ではオムロンの血圧計を使用しており、データは「OMRON connect」アプリの「らくらく血圧手帳」機能で出力できます。
きれいにフォーマットされたPDFファイルをそのまま印刷して病院に持って行ったら、お医者さんから「見にくいから指定のフォーマットに転記して」と言われました。まじか。
「2回測定して低い方を採用」ではなく、複数回測ったらその平均値が出力される点も、医者の指定と違っていました。
OMRONの「らくらく血圧手帳」はCSV出力もできますが、出力されるデータは朝晩関係なく「全ての測定記録」が時系列に並んでいる状態です。
CSV出力データサンプル
測定日,タイムゾーン,最高血圧(mmHg),最低血圧(mmHg),脈拍(bpm),機種 2026-02-05 7:08,Asia/Tokyo,140,106,89,HEM-7346T-AJC3 2026-02-05 7:08,Asia/Tokyo,143,110,86,HEM-7346T-AJC3
お医者さんが求める「低い方を1つ選んで、朝・晩の形式で並べる」というフォーマットとは差異があり、そのままでは提出できませんでした。
さすがに紙の冊子への転記などはやってられないので、CSVを一度印刷し、定規を当てながら「えーっと、こっちが低いな」と探して、朝はイエロー、夜はピンクの蛍光ペンでマーキングしていました。
作業自体は10分もあれば終わりますが、こういう単調な作業がとても苦手なのです。
解決策:NotebookLMにCSVを読み込ませて血圧表を生成する
そこで活用したのが、GoogleのAIドキュメント解析ツール「NotebookLM」です。
NotebookLMとは?
アップロードした資料(PDF、テキスト、CSVなど)の内容に基づいて、質問に答えたり、情報をまとめたりしてくれるAIサービスです。 Google NotebookLM | AI リサーチツール&思考パートナー
作業手順
CSVを用意する: OMRON connectアプリから血圧データをCSVで出力し、PCなどに保存します。 「らくらく血圧手帳」の作成手順【OMRON connectアプリ】 | OMRON connect FAQ | オムロン ヘルスケア
ソースに登録する: NotebookLMの新しいノートブックを作成し、「ソースを追加」から保存したCSVファイルをアップロードします。
これだけで準備完了です。
血圧記録表を一括作成するプロンプト
ソースを登録したら、チャット欄に以下のプロンプトをコピー&ペーストします。これで、お医者さんの指定通りの表ができあがります。
コピー用プロンプト
ソースの血圧データを抽出し、以下の条件で一覧表を作成してください。 1. 表のフォーマット 以下の列名を持つ表形式で出力してください。 日付 | 朝 最高血圧 | 朝 最低血圧 | 朝 脈拍 | 夜 最高血圧 | 夜 最低血圧 | 夜 脈拍 | メモ 2. 時間帯の区分 - 朝の時間帯: 03:01 ~ 15:59 - 夜の時間帯: 16:00 ~ 翌日の03:00 - ※翌日の午前3時までの測定値は、測定を開始した日付(前日分)の「夜」として集計してください。 3. データの採用ルール - 各時間帯で2回以上の計測がある場合は、「最高血圧が低いほう」のデータ1回分のみを採用してください。 - 該当する時間帯に計測がない場合は、空欄にしてください。 4. 出力範囲 - ソースに含まれる全期間の日付を、省略せずに1日1行ずつ全て出力してください。 ※日付はご自身のデータに合わせて適宜調整してください。 5. 統計行の追加 表の最後に、数値が入っている各列に対して以下の統計行を追加してください。 - 最大値 / 最小値 / 平均値 / 第1四分位(Q1) / 第3四分位(Q3) / 代表的な範囲(Q3-Q1)
プロンプトのポイント
- 「最高血圧が低いほう」: お医者さんのルールをAIに厳密に守らせています。
- 夜の時間帯の定義: 夜中に測ることもあるため、翌3時までを「前日の夜」とみなすようにしています。
- 統計項目: ざっくりと傾向を把握するため付与しました。
ルールは適宜変更して使ってください。
出力結果
生成された表をGoogleスプレッドシートに貼り付けて印刷したのがこちらです。これを病院に持って行きます。

まとめ
NotebookLMを使うようになってから、何も考えずに「機械的にデータを放り込むだけ」で良くなりました。
今回はOMRON血圧計データのフォーマット変換に限定したお話でしたが、OMRON以外でも大抵のサービスは二次利用可能な形でデータ出力できますし、基本的な考え方は血圧表以外にも応用できると思います。ぜひお試しください。