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【ADHD】25年分のライフログをObsidianに集約してNotebookLMで分析してみる(第1回)

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こんにちは、椋 紅緒(むくべにお)です。

次男(自閉症14歳)の療育に活かそうとNotebookLM*1で行動記録を分析しているうちに、日常的に記録している自分自身のライフログ(生活の記録)も分析してみたくなりました。

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今回から何回かに分けて、分散した過去のライフログデータを現在メインで使っているObsidian*2にどのように集約したか、NotebookLMでの分析で何が見えてきたかをご紹介します。

なぜライフログを記録し続けるのか

私は、自分の記憶をあまり信用していません。

私にはADHDの特性があり、油断すると大切な記憶が指の間から砂のようにこぼれ落ちてしまいます。

そんな「忘却」という底なし沼から自分自身を救い出すために、メモ術・ノート術・手帳術といったものに、かなり傾倒しました。

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2001年ごろからは、アナログと並行してデジタルでも日々の行動や思考を記録し続けてきました。それは単なる日記ではなく、私の脳の一部を切り出して保存した「外部メモリ」そのものです。

思えば、その萌芽は中高生時代にまで遡ります。押し入れに封印された15冊の日記帳。そして、1990年代に手にしたSHARP Zaurus MI-106M。

extinct-media-museum.blog.jp

それらに記録していた生活の記録(ライフログ)が、試行錯誤を繰り返しながら、現在まで途切れなく繋がっています。

25年間のライフログ変遷・密度表

今回、最終的に25年間のデータをNotebookLMに登録したあと、さっそく私のライフログの変遷を整理してもらいました。

期間 密度 状況・エピソード
2001 - 2003 極めて濃い 独身〜結婚当初。妻とのYahoo!メッセンジャー対話ログ。
2004 - 2005 30歳前後の節目。mixiの断片や初期PDAでの記録。
2006 - 2008/08 濃い GTD導入期。仕事タスクと家族行事のスケジュール管理。
2008/09 - 2009/07 薄い OutlookからEBt*3への過渡期。日記が断片的。長男誕生。
2009/08 - 2009/12 Zaurus上の「EBt」による内省的な日記とTwitterの併用。
2010 薄い Twitter転送が安定するまでの助走期間。※超整理手帳の独自リフィルにアナログで記載していた時期
2011 - 2012 濃い 震災、次男誕生、PMP取得。ツイート転送で「穴」を解消。
2013 - 2019/11 極めて濃い Evernoteへの高密度ライフログ黄金期。
2019/11 - 2024/07 濃い 記録先をDynalistへ移行。コロナ禍の日常と育児の記録。
2024/09 - 現在 極めて濃い Obsidianへの完全移行。分単位の行動記録とABC分析。

これまではあまり過去のデータを顧みる余力もなく「人生の振り返りは老後の楽しみだ」と思っていましたが、ちょっとの手間でこれまで記録してきたライフログが、いろいろな角度で分析できるようになりました。すごい時代です。

画像はイメージです

分散した25年間の記憶をObsidianに集約する

今回のプロジェクトで最も困難だったのは、四半世紀にわたってあちこちのツールに散らばっていた「記憶の断片」を、一本の線に繋ぎ直すことでした。

私のこれまでのライフログは、移行や統合の時間がとれずに、それぞれの年代に使っていたツールにそのまま残っていたり、辛うじてエクスポートした状態のままとなっておりました。

私「よし、これを機に一か所にまとめてみるか!」

分析できるようになるまでの手順

ここからは、今回データをObsidianに集約してNotebookLMで分析できるようになるまでに実施した作業をご紹介します。

Dynalist のデータをObsidianに取り込む

Obsidianの前はDynalist*4にライフログを記録していました。

DynalistからObsidianへのデータ移行は過去に実施済みでした。
当時はDynalist内での階層をフラットにして1日分を一つのmdファイルにするPowerShellのスクリプトを作成しましたが、AIの実力が今ほどではなく、何日かかけて少しずつ仕上げた記憶があります。

今はもうちょっとスマートなやり方があるかもしれません。
Dynalist のデータをObsidianに取り込む

Evernote のデータをObsidianに取り込む

Evernoteをアクティブに使っていた当時は「Evernoteにすべてを集約しよう」と、Twitterのツイートや自分宛のメールを自動登録したり、PostEver*5というスマホアプリで素早くEvernoteに短文を記録するなどを行っていました。

今回久しぶりにEvernoteにアクセスして、ライフログ記録用のいくつかのノートブックを以下の手順で移行しました。

  1. Evernoteからのデータ書き出し (ENEX形式)
  2. Obsidian公式インポーターの使用して取り込む

ENEX形式でエクスポートしたものをObsidianの「Importer」というコミュニティプラグインで取り込むだけで、特に難しいことはありませんでした。

2000年代のYahooメッセンジャーのログや、それまでZaurusで記録していたデータも、Evernote に入っていました。

NotebookLMのソースにする準備をする

NotebookLMのソース上限は、無料版で1ノートブックあたり最大50個です。有料のPro版では最大300個まで拡張されます。1つのソースあたりの上限は50万語、または200MBのファイルサイズまで対応しています。

引用:Upgrade NotebookLM - NotebookLM Help

ということで、ソースの数を制限内に収めるため、Obsidianのmdファイル(マークダウン形式のテキスト)をフォルダ単位で1ファイルにまとめて別の場所にtxtファイルとして保存するPowerShellのスクリプトを作成しました。

出力された複数のtxtファイルをNotebookLMにソースとして追加し、ライフログとしての記録期間を確認してもらったところ......

3年間の空白期間がある?

NotebookLMの回答。

2010年1月〜2013年1月(最大の空白期間): この約3年間を継続的に埋める生データは見つかりませんでした。

そんなに長い期間、ライフログを記録していないはずはありません。

私「いったいどこに?」

あらためてEvernote内を検索してみたら、Evernote内の別ノートブックに埋もれているのを発見しました。
よかった。たしかに当時、ノートブックの構成など何度か試行錯誤していたのを思い出しました。

年がわからない状態だった

改めてObsidianに取り込み、PowerShellのスクリプトでtxtファイルに出力して取り込んでみましたが、NotebookLMはまだその期間は空白だと言ってきます。

結合したファイルを開いて確認してみると、月日、時間、内容は記載されていましたが「年」が含まれていませんでした。それでNotebookLMが何年のデータか判断できなかったわけです。

Evernoteの元データをみると、たしかにノートのタイトルにも本文にも「年」が入っていません。幸い作成日付は当時のもので、Obsidianに取り込んだデータにも同じ作成日付が引き継がれていました。

そこで、またGeminiに相談しながら、各ファイルの作成日時を見出しとして本文内に自動挿入する処理を先ほどの1ファイルに結合するスクリプトに追加しました。 構文を細かく調べる時間を短縮できて、「AIかなり便利になったなぁ~」って思いました。

あらためてNotebookLMにソース登録してみると、今度はちゃんと、2010~2013もライフログがある期間と認識してくれました。

まとめ

Yahoo!メッセンジャー、Zaurus、Evernote、Dynalist……。形を変えながら蓄積されてきた私の「外部メモリ」は、ついにObsidianという母艦へ集約され、PowerShellスクリプトを実行するだけで最新データを含むテキストファイルを生成できるようになりました。

次回(第2回)は、この25年分のデータをNotebookLMに分析させた結果についてお伝えします。

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追記

今回の作業をしていて、思いました。
「なんかこれ、『つみきのいえ』みたいだな」

*1:NotebookLM:GoogleのAIリサーチパートナー。https://notebooklm.google/

*2:Obsidian:Markdownベースのナレッジベースアプリ

*3:EBt:Linuxザウルス(シャープ製のLinux搭載PDA)時代に開発・利用されていた、テキストベースのメモ作成・管理用ツール

*4:Dynalist:クラウド型のアウトライナー。アウトラインプロセッサー。

*5:PostEver:1日のメモをEvernoteの1つのノートにまとめて自動追記・保存できるメモアプリ

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