こんにちは、椋紅緒です。
4月。うつ病での休職から職場復帰して一年経ちました。慌ただしくてあっという間だったけど、なんとかやれてます。ちょうど節目なので、うつ病について私から皆さまにお伝えしたい大事なことを2つだけお伝えします。
その1. まだ元気なうちに、うつ病について調べておこう
うつ病になると、自分では何も考えられなくなります。思考がまとまらなくなる。止まったみたいになる。そうなると、本やネットでうつ病について情報収集することも、対策を練ることもできません。
元気なうちに、うつ病になった後のことを調べておくことをオススメします。ご家族の方も、治療や復帰までのプロセス、傷病手当金のことなどを知っておくと、いざという時に不安や混乱を減らせると思います。
私が読んだ本はこちらです
うつ病で休職してしばらくして、少し良くなってきたころに本屋で買いました。
最初のころは文字が全然頭に入ってこなくて読み進めることができなかったですが、「うつ病の発症から回復までの流れ」が図示されていて、とても助かりました。
(現役 精神科産業医が教える 「うつ」からの職場復帰のポイント[第2版] より)
それまでは「早く治して復帰しなければ」と焦ってばかりいましたが、この図を見て
「ああ、こんなに長い期間が必要なのか。これは焦っても仕方ないな」
と諦めがつき、それまでの先が見えない不安から解放されたのを覚えています。
そして、一番大事なのはこちらです。
その2. ヤバくなったら逃げろよ
前出の本によりますと、うつ病発症の最初のサインとして以下があります。
- 動悸、めまい、眠れない、疲れやすい
- お酒やたばこに依存、買い物やギャンブル
- 食欲の変化
- 人間関係が悪くなる
- 仕事が進まない
- うつ状態
- イライラ
- マイナス思考が強くなる
これらのサインが見られたら、すぐに病院で診察を受けてください。そして必要に応じて職場や産業医にご相談ください。
決して無理して頑張りすぎないでください。自分で対処できなくなってからでは遅いです。決して大袈裟ではなく、命の危険があります。
そして、休職しても何とかなるものです。
私の職場復帰が成功した大きな要因
パワハラ上司が異動になってたのが大きいかな。あの人は間違いなく尊大型アスペルガー。攻撃してくるなら距離を置くしかない。
— 椋 紅緒(むくべにお) (@MukubeniO) 2021年3月31日
やはり根本原因が解消されていないと再発リスクは高まると思いますが、その点私は恵まれていました。私の休職がきっかけで、組織の長年放置されてきた病巣にメスが入り、職場環境が大幅に改善されていたので。
根本原因の解消が望めないケースでは、配置転換や転職も視野に入れるべきと思います。自分と家族が一番大事です。
まとめ
いかがでしょうか。これまで私は「自分はメンタル強いからうつ病にはならないだろう」とずっと思っていました。でもどんな人でも、環境や状況次第でうつ病になる可能性があるのだと、身をもって知りました。どうか他人事と思わず、うつ病について情報収集しておいてください。
また改めて、自分がうつ病になって、どんなふうに休職期間を過ごして、どんなふうに職場復帰したのかなどを、お伝えしていきます。