こんにちは、椋 紅緒です。
次男(自閉症9歳)が、最近また絵カードによるコミュニケーションに挑戦しています!
壁にいろいろな絵カードを用意しておいて、本人が望むものを1枚、「ください」の絵カードと合体させて提示させるというやり方でやっています。
ここに来るまでいろいろありました。ちょっと振り返ってみましょう。
6歳ごろ:絵カードに初挑戦するも断念・・・
次男は6歳ぐらいから、発語は無いけど、こちらの言っていることはある程度はわかっている感じだったので、絵カードもやってみると案外使いこなせるのでは?
と思って、PECSの本を読んだりしてチャレンジしてみたことがありました。
ラミネーターや、マグネットがくっつく大きなホワイトボードなども用意しましたが、その時は絵カードをグニャグニャにしてポイと捨てるだけでした。
何回か絵カードを作り直してチャレンジしましたが、そのたびにグニャグニャにしてポイされるので、絵カード作戦を断念しました。
7歳ごろ:絵カードがなくても言葉が通じるようになる
そのうちに、「トイレ」と声をかければ一緒にトイレに行き、「おふろ」と言えば脱衣室に行って服を脱ぎだすようになりました。やりたいことや欲しいものがあるときは、クレーン現象の発動です。
次男が望むものは、家族ならだいたいわかるので、それこそ絵カードは不要となりました。
9歳で、再び絵カードに挑戦することに!
特別支援学校で、最近次男が絵カードに取り組んでいるそうで、自宅でもやってみませんか?と提案がありました。
たしかに、家族以外の人ともコミュニケーションとれないと困るし、この取り組みが「発語」につながるかもしれませんしね。
学校では、絵カードをラミネート加工して、マジックテープで壁に貼り付けているそうですが、妻が「またグニャグニャにしてポイされるのは嫌だー!」とラミネート加工を渋るので、ひとまずL版の写真用紙に印刷したもので様子をみることにしました。
▼材料:黒いプラダン、透明のシート、L版の写真用紙
▼くださいカード&台紙 は、マジックテープで脱着可能です。
▼カードは上のほうを折り曲げて、簡単に抜き差しできるようにしています。
学校では、以下のことに注意してやっているそうです。うちもそのルールを踏襲しています。
- 欲しいものと、絶対いらないだとうというものを混ぜておくとよい
- 許可しない選択肢は並べておかない
- 欲しいものがある場所ではなく、お願いする人にボードを提示する
▼許可しない絵カードは、目に入らない、手が届かないところに置いています。
やってみた結果
さっそく欲しいものを選んで、こちらに持ってきました!
すごいぞ次男!なかなかやるな、学校!
グニャグニャにしてポイされなくてよかったw
絵カードで伝えられると、要求が具体的なのでこちらも助かっています。クレーン現象で連れて行かれる前に、欲しいものを把握できる事が、とても新鮮でした!
特に使う頻度が高い絵カードはこちら。
- ようじ(糸ようじ)→歯に詰まったものをとる
- うめすっぱ(梅エキス)→すごく酸っぱくて次男やみつき
- すとろー(ストロー)→冷たい飲み物はストローが外せない
- たぶれっと(iPad)→YouTubeだいすき
- おえかき(お絵かきアーティスト)→ドラえもんの絵を描く
まとめ
6歳の時はあんなに頑張ってもできなかったのに、9歳の今はあっけなくできてしまって、絵カードがすんなり使えるようになる時期って、あるのかもしれないなぁ~って思いました。さらに高度なコミュニケーションもできるようになっていくのかな。
追記:その後、このように発展していきます。