こんにちは、椋 紅緒(むくべにお)です。
普段から「自分の情報の保管庫」としてObsidianを愛用していますが、最近、妻から「Cursorと一緒に使うと便利だよ」と教えてもらいました。さっそく試してみたところ、これが期待以上の成果をもたらしてくれたので、構築手順や感じたメリットをシェアしたいと思います。

妻からの提案
Cursor(カーソル)とは、AIがネイティブに組み込まれた、次世代のコードエディタ(プログラミング用編集ソフト)です。
cursor.com
私はこれを使ったことがなく、どんなものかも知りませんでした。
妻「私はObsidianに断片的な情報をため込んで、Cursorに整理させたりしているよ」
Obsidianの保管庫(フォルダ)をただCursorで開くだけで、AIが保管庫を丸ごと扱えるようになるとのこと。
おお!いちいちAIに分析させるために、コピペとかソース登録とかしなくてよいのか!
これまではNotebookLMで分析するため、いちいち複数ファイルを1つに結合するスクリプトを実行してからソース登録するなどしていましたが、そんな手間はいらず、思い立ったらすぐに質問すればよくなります。すごい!
www.mukubeni.com
さっそくやってみることにしました。
参考にした情報
今回の環境構築にあたっては、こちらの記事を参考にさせていただきました。
非エンジニアがObsidianとCursorの環境をいい感じに整えた|アキエ|UIUXディレクター
非常にスッキリとまとまっていて、やるべきことが明確になりました。ありがとうございます。
限られた時間の中で、先人の知恵を借りて「やりたいことを最短で実現する」スタイルで進めていきます。
構築した環境(5つのステップ)
以下の5段階で設定を進めました。
- ObsidianとCursorのセットアップ:CursorでObsidianの保管庫(Vault)を直接開けるように設定。
- Kindle Highlightの設定:読書ログの自動化。
- LINE Note Syncの設定:外出先からのクイックなメモ投稿。
- GitHubによる同期環境の構築:PCとスマホの連携(※後述する紆余曲折あり)。
- Webコンテンツのストック環境:ブラウザ情報のクリップ。
だいたいはスムーズにいきましたが、4番目のところでつまづきました。
なお、今回の目的は1番目で達成できており、2番目以降はおまけです。
試行錯誤の記録:iPhoneでのGitHub同期に失敗
Obsidianのデータ(保管庫)を複数デバイスで同期する方法は大雑把に言うと以下の3種類あります。
- 「とにかく楽に、スマホでも快適に使いたい」→ Obsidian Sync(公式)
- 「iPhoneとMac/Windowsを無料で同期したい」→ iCloud Drive
- 「履歴をしっかり残したい、またはエンジニアリング的な管理が好き」 → Git (GitHub)
私はこれまで、iCloud による同期を利用してきましたが、Windows版iCloudは問題が多いらしく、スムーズに同期されない、同期が途中で止まったままになる、などの問題が発生していました。
これを機にGitHubに移行できれば、同期失敗のストレスから解放される!という期待がありましたが、スムーズにはいきませんでした。
PC側でのリポジトリ作成とプラグイン設定まではスムーズでしたが、iPhone版ObsidianでのClone(複製)がどうしても失敗してしまいます。
Geminiに相談したりWEBで調べたりしながら試行錯誤しましたが、私の環境では解決に至りませんでした。備忘録として内容を記載しておきます。
Geminiに質問
IPhoneのObsidianでGitプラグインでGitHubから cloneしようとすると、画面上にメッセージが出て、その後何も変化せずcloneされず、Gitプラグインもインストールされていない状態に戻る。どうすればよい?
Geminiの回答
なぜエラーになったのか?
Obsidianのプラグインは .obsidian という隠しフォルダの中に保存されます。
プラグインで Clone を実行すると、「今動いているプラグイン自身」を上書き・再構築しようとするため、iOSのセキュリティ制限に引っかかり、「ファイルが見つかりません(開けません)」となって処理が止まってしまうのです。
Working Copy を仲介役にすれば、ファイルがすべて揃った状態で Obsidian をスタートできるので、このエラーを回避できます。ぜひこちらを試してみてください!
その後、Geminiの提案通り「Working Copy」を使ってiPhoneでCloneできましたが、それをiPhone版Obsidianで既存の保管庫として開くことができず。
iCloudですでに同期しているフォルダの中身を一旦削除してそこにコピーすれば、Cloneが済んだ状態でObsidianが開けて、あとはGitプラグインでPullとPushができそうだな、と思いましたが、その時点で夜中の2時半…。これ以上この問題に時間を割いてはいられないと、我に返りました。
解決できていない問題があるとその問題に囚われすぎてしまう、私のADHD的な特性が悪いほうに出てしまいました。
www.mukubeni.com
この調子でトライ&エラーを繰り返していたら生活が破綻してしまうので、今回はGitHubを一旦あきらめ、iCloud同期に戻すことにしました。
Obsidianの利用をPCメインにして、iPhone、iPadは閲覧用と割り切るなら、今回構築した環境でも運用可能でした。「Working Copy」でPullして、「ファイル」内に同期したmdファイルを閲覧できますし、mdファイルはBearで開けばマークダウンの体裁もきれいに再現してくれます。(Pushは有償)
それでも私の使い方としては、普段、iPhoneやiPadをメインに使い、PCは次男(自閉症14歳)が寝た後などの限られた時間に触るスタイルなので、iPhone側での編集ができないと致命的なのです。
ただ、ここで一つ収穫が。
Windows版のiCloud を、ダメ元で一旦アンインストールして、最新版をインストールしなおしてみたら、悩まされていた「同期保留中」のまま止まってしまう現象が今のところ解消されています!
ずっとこの状態が維持できるかはわかりませんが、思わぬ形で、以前からの課題が解決しました。
ひとまず公式の「Obsidian Sync」に月額5ドルを課金せずに済みそうです。(こんな苦労をするぐらいなら課金すればいいじゃないのと心の声が聞こえてきます)
Obsidian Sync
やってみてよかったこと
1. Cursorによる「保管庫まるごと分析」が便利!
妻が言っていた「Obsidianに断片的な情報をため込んで、Cursorに整理させる」が簡単に実現できることを確認できました。
NotebookLMで行っていたような過去データの検索や分析などが、Obsidianの全データに対して、とても簡単に行えました。
例えば、以下のようなリクエストを投げてみたら、すぐに対応してくれました。
- 「過去のADHDの特性がよく出ているエピソードを抽出して一つのノートを作成して」
- 「最近の出来事からブログ記事の一週間分の執筆計画を提案して」
- 「執筆中のブログ記事の〇〇の部分を過去の記録をもとに補完して」
他にもどんな使い方できるのか、いろいろ試していきたいと思います。
ただし、無料プランでは利用回数に制限があります。調子に乗って使い過ぎると上限に達してしまうので要注意です。
Cursor · 料金プラン
2. LINEから手軽にライフログ送信
LINEでメッセージを送るだけでObsidianに情報が飛ぶ環境は、想像以上に快適です。
「Obsidianアプリを開いて、書き込み先のノートを探して……」という手間がないだけで、記録のハードルがぐんと下がります。
1日1ノートで送信時間とメッセージを追記していくこともできます。かつてのPostEverを使っていた頃のような軽快さです。
3. 過去のKindleハイライトが「生きた資産」に
今まで蓄積してきたKindleのハイライトが、すべてObsidianに取り込まれました。
これまでは「読みっぱなし」になりがちだった知識が、Cursorの検索・分析対象になったことで、いつでも引き出せる「生きた知識」に変わった実感があります。
まとめ
今回の環境構築は、かけた時間に対して得られた成果が非常に大きかったです!
世の中では「Claude Code × Obsidian」なども話題になっていますが、まずは今回整えたこの環境でできることを試していきたいと思います。それにしても、うちの妻の情報感度の高さにはいつも驚かされます。